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ネットショップスマホトップ・商品ページの長さについて

2020年5月17日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップ運営のコツ

「ネットショップ「勝利の法則」 ランチェスター戦略」(マイナビ出版刊)

■「スマホトップ、商品ページは長い方が良い?シンプルな方が良い?」

スマホのトップページに対するご質問で多いものい「スマホトップは短い方が良いのでしょうか?
いろいろ盛り込むと長くなってしまうのですが?」というのがあります。
それに対する回答はシンプルです。
「長いのが良いのか?短いのが良いのか?というのが論点では無いです。
ネットショップのスマホトップはとても重要です。検索エンジンからの来訪ページはトップページか
カテゴリトップが多くなります。
そのときに重要なことが1つあります。
それは「タップ数が増えれば増えるほど、離脱率も当然落ちますが、それよりも転換率が落ちてしまう
のです。ですからタップ数は少なければ少ないほど転換率は上がります。究極を言えば、来訪ページで、
つまりトップページやカテゴリトップで商品を決めてもらえると転換率が上がる、ということです。
ここに選び方ページの重要性があります。当然、選び安いページにしようとすると、
ある程度のコンテンツが必要になってきて、必然的に長くなります。ですからトップページや、
カテゴリトップについては、長い短いが重要なのではなくて、選び安いかどうか?が重要で結果的に
長くなる、ということです。」
実際にサイトのリニューアルをして利便性を高めようと階層を深くしたところ、転換率が
がた落ちして売上が激減したネットショップさんがいらっしゃいました。
そこでタップ数が増えると転換率が落ちることをお伝えして、階層を減らしてもらい、
トップページやカテゴリトップに選び方ページを実装してもらいました。すると転換率が上がり、
売上が戻ったどころか以前よりも高くなったのです。
これは商品ページにも言えることで、これまた良くある質問に
「AmazonやZOZOTOWNのようなシンプルな商品ページにした方が売れるのでしょうか?」
というのがあります。
こちらに対する回答もシンプルで「商品ページの転換率を上げるポイントは『共感の創出』です。
共感は人に対する共感、商品に対する共感、店舗に対する共感が重要で、それらをしっかり
伝えるためにはシンプルなページでは実現できません。商品画像やスペックだけのシンプルな
商品ページはAmazonやZOZOTOWNだから売れるのであって、同じことを自社ECサイトでやっても
全く売れません。共感しないからです。」とお答えしています。
実際に、これは何度もABテストしたので間違いありません。
シンプルなページにした方がよいと思ったネットショップさんが売れないので相談にいらっしゃいました。
そこで、今のお話をお伝えして共感の3要素をページに入れ込んでもらいました。
するとその商品ページの転換率が3倍になり、ショップ全体の売上も2倍になったケースがあります。
基本的に自社ECサイトは、そのページで購入意思決定できることが重要だと考えます。

ネットショップAmazonに負けない3つのE-A-T施策

2020年5月9日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップ運営のコツ

■ネットショップ Amazonに負けない3つのE-A-T施策

検索結果において、自社ECサイトにおける最大の競合はAmazonです。
AmazonはSEOも強いので、検索結果でも1ページ目に上がってくるケースが多いのです。
ですから、検索エンジン対策で上位表示されなければ、Amazonの方が上位にランクインするので
ユーザーの目に付きやすくなり、上位表示されたらされたで、Amazonと方を並べることになります。
ここでユーザーにAmazonでは無く、自社のネットショップを選んでもらう必要があります。
そのためにAmazonに負けない対策が必要となります。

Amazonの強みは大きく分けて3つあります。
・価格が安い
・品揃えが多い
・利便性が高い
一つずつ説明していきます。

・価格が安い
は、かつて家電量販店が熾烈な戦いを繰り広げていました。
家電量販店に来たユーザーがスマホを片手に販売員さんに「Amazonではこの価格なんですが」と
かなり安い価格を提示されます。すると「その価格は当店では難しいですね」と返答。
ユーザーは「わかりました」とその場でAmazonで決済をする。家電量販店がまるで
Amazonのショールームのようになっている状態「ショールミング」という現象を起こしたことでも
分かるとおり、Amazonは動的なプライシングを採用していると言われています。
いずれにしても、競合他社と比較して負けないような価格設定になっていることが予測されます。
・品揃えが多い
これはいうまでもなく、Amazonビジネスだけで5億アイテムあります。おそらくここまで品揃え
できるネットショップは他に無いと思います。
・利便性が高い
レコメンデーション機能はAIを活用してピンポイントでユーザーの趣味嗜好にあった商品を提案します。
またプライム会員になれば、翌日に届きますし、基本送料は無料です。さらに、Amazonプライムビデオは
(無料の場合は旧作のみですが)無料で多くのタイトルを視聴することができます。

ですからこの3つで対抗しようと思ってもまず勝てないのです。
では、Amazonに負けないためにどんな事が必要か?というと、E-A-Tを主軸として、
Amazonの3つの強みの逆張りをする、という設計を採用することが重要です。

<Amazonに負けない3つのE-A-T施策>
・価格が安い→Amazonに体力勝負で価格で挑んでもメリットはありません。そこでE-A-T施策としては、
「専門店」として権威性や信頼性を重視した店舗設計を行います。
たとえば、バドミントン部に入っている子共にラケットを購入しようとしたのですが、こちらは普通に
総合スポーツショップに行こうとしたら、バドミントン専門ショップが良いと言われました。
「どうして?」と聞くと、「品揃えが多いし、プレイスタイルや力量に応じてラケットを選んでくれたり、
ガットの張り方も変えてくれるから信頼できる」とのこと。こういったサポートを重視するのも
対Amazonでは有効だと思います。

・品揃えが多い→逆張りとしてE-A-Tの観点からも「専門店」訴求することになります。ワインショップの
場合、価格訴求や品揃えでは勝てませんので、南アフリカワイン専門店として、南アフリカワインだったら
種類が豊富だったり、珍しいワイナリーの美味しいワインを取り扱っている等を訴求します。
ここでのポイントは「どのカテゴリで絞り込むか?」ということになります。
この辺の絞り込み方が店舗の魅力にもつながります。

・利便性が高い→利便性で対抗しても勝てませんので、それ以外のE-A-T施策、特に独自性を訴求することで
ユーザーに選ばれるショップになる施策を実施します。
たとえば、Amazonは店員さんを始め、人の気配を一切感じません。大激戦の末、2010年に買収した
ザッポスとAmazonを比較してもらえばわかると思います。
たとえば店長さんを全面に出して、人による信頼感を演出、ワインショップでしたら、
シニアソムリエが厳選!のような権威性も訴求することで「この人から買いたい」と
思ってもらえるような店舗設計にします。

このようにE-A-Tの訴求によってAmazonとは徹底的に距離をとる設計によって、
Amazonに負けないネットショップ運営をすることが可能となります。
もちろんE-A-T施策を実施することによるSEOも期待できます。

ネットショップ組織 多店舗展開並列型と一体型の長所と短所

2020年5月2日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップ運営のコツ

■ネットショップ組織 多店舗展開並列型と一体型の長所と短所

ネットショップを複数店舗運営するのは、リソース(経営資源)が十分にあることを条件に推奨しています。
たとえば自社ECサイトと、楽天市場店、Yahoo!ショッピング店、Amazon店を運営するといった形です。
この場合、組織形態としては大きく2種類に分類されます。
・並列型
・一体(直列)型
それぞれについて説明します。
並列型とは、1店舗につき店長さんを1人立てる店舗運営形態のことです。
店長さんには、受注管理等のサポートデスク要因のスタッフさんが1~2名それぞれに配置されます。
制作については、制作部に一括で依頼する場合と、それぞれがそれぞれのお抱え制作会社を持っている
場合もあります。
一体(直列)型とは、一つの大きな組織、たとえばネットショップ事業部全体で全店舗を担当して、
店長は4店舗を統括する人員を1名配置して、1つの組織で運営していく形態です。
受注担当も制作担当も、サポートデスクも同じ組織内に存在することになります。
それでは次に、並列型と一体型の長所と短所について説明していきます。
並列型、つまり事例の場合では4店舗それぞれに店長を置くタイプの運営形態の長所は、
各店舗ごとに店長という担当者が存在するので、それぞれの店舗に対する売上目標に対する責任の所在が
明確になります。実際店長さん同士が成果を競い合っている会社ほど、売上は伸びていく傾向にあります。
しかし一方で、店長さん同士で競い合えば競い合うほど、成果要因が共有されなくなってしまう可能性が
あります。たとえば楽天市場では、こんなキーワードで楽天サーチ対策を実施したら成果が出た、
ということを他店には言わない、という現象が起こる可能性があります。これは以前の成果主義の
営業会社でも起こっていたことで「敵に塩は送らない」というスタンスになってしまう可能性があります。
これに対する対応策としては、店長さんに上司、部下の関係を作り、上司の店長さんは、
部下の店長さんの育成も担当し、人事評価にも加える、という方法があります。
上司の店長さんは、自分の店舗も見ながら、部下の店舗の業績にも神経を行き届かせる必要があるので、
大変ですが、こういったコンビニにおけるスーパーバイザー的な立ち位置の方はスキルが非常に高く、
なおかつマネジメント能力も必要になるのでどんどん成長していきます。

一体型つまり、事例の場合では4店舗を1つの組織で運営していく形態の長所は、並列型の逆で、
情報の風通しが良くなる点です。
たとえば自社ECサイトでの商品ページの転換率が上がった表現方法を、楽天市場店でも実装する、
ということが容易に可能となります。
逆に短所としては、1店舗に対する責任の所在が不明確なので、1店舗1店舗に対する売上に対する
貪欲さは並列型よりは弱くなります。この場合は店長さんがスーパーバイザー的な動きをすることで、
すべての店舗の成果を上げるように、部下に指示を出していく必要があります。
並列型、一体型とも、そう考えるとスーパーバイザー的な動きをする人材がその組織の成長の鍵を
握っていると言えると思います。中小規模のネットショップ運営会社の場合、その役割を経営者か、
NO.2が担当することになります。

ネットショップ SEO、リスティング広告、転換率、三位一体の設計

2020年4月25日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップ運営のコツ

■ネットショップ SEO、リスティング広告、転換率、三位一体の設計

ネットショップ運営においてご質問が多いものの一つに「SEOもリスティング広告もランディングページも
お金をかけて対策しているのに、成果が思ったように上がらない。」
というものがあります。
この質問に対する答えは、実は簡単で、しかも原因をほぼ100%当てることができます。
たとえばこんな質問をネットショップ運営者さんにいたします。
「SEOやリスティング広告、ランディングページ制作にお金をかけているとおっしゃいましたが、
それはアウトソーシングしている、ということですか?」
「そうです」
「それらは、別々の会社さんに依頼しているのではないですか?」
「はい。得意分野がそれぞれあるらしいので別々の会社に依頼をかけています」
「それでは、SEOとリスティング広告、ランディングページ制作の3つをまとめて設計しているのは
どなたですか?」
「いえ、弊社にそれらが得意な人材がいないので、すべてそれぞれの会社さんにお任せしています」
・・・それが問題点です。
ほとんどの自社ECサイトの運営担当者さんや経営者さんは、SEO、リスティング広告運用、
ランディングページ制作のノウハウ、スキルが無いため、それぞれを得意な会社に頼めば良い、
と考えてしまいます。しかし、違うのです。
この3つは密接に関連しているので「三位一体の設計」を行う必要があるのです。
三位一体の設計の中心にあるものの一つは「ターゲットキーワード」です。
たとえば、安全靴と作業服、レインコートを販売しているセレクトショップさんの場合、
どのカテゴリでまずは成果を上げていくか方向性を決めることが重要です。
すべて一気に上げることは効率的では無いからです。
ところが、SEOとリスティング広告、ランディングページ制作会社さんに丸投げしてしまうと、
それぞれの会社がそれぞれの解釈で施策を実施していきます。
その結果、ターゲットキーワードを無視した施策になってしまう可能性が高いのです。
たとえば、SEOは市場規模だけで作業服をメインにし、リスティング広告はターゲットの広い
レインコートで運用した方がコンバージョンをとれそうだ、と判断したとします。
ランディングページは通常広告運用している商品で作ることになります。
しかし、実は「安全靴」が一番そのネットショップの得意分野だったとしたらどうでしょうか?
そのネットショップの強みを活かせず、成果は限定的になってしまうのです。
ですから、SEO、リスティング広告運用、ランディングページ制作は、できればそのネットショップさんが
設計を担当するのが一番効率が良いと考えています。しかし、これらは専門知識が必要であることも事実。
なので専門の会社さんに運用してもらうのだ、という理屈が通りそうですが、それでは設計図が無い状態で
家を建てるようなものだ、と良くたとえとしてお伝えしています。通常家を建てる場合は、
設計する方と施主さんが一番打ち合わせをすると思います。大工さんや、外構を担当する会社さんでは
無いですよね?
ですから、自社で設計ができない場合は、最低限度の知識は勉強した上で、設計する会社さんを選定して、
その会社さんと業界特性やコスト構造、市場特性を共有した上で、SEO、リスティング広告運用、
ランディングページ制作を行うようにするのをオススメしています。ここで一番重要なのは設計会社さんを
決めるところではなくて、ネットショップ運営会社の担当者さん、もしくは経営者さんが
「最低限度の知識は勉強」するというところです。そこが欠落していて、
結果的にお金だけかかってしまい、成果が上がらないケースが非常に多いのです。

ネットショップにおける ビジネスセンスとは?

2020年4月18日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップ運営のコツ

■ネットショップにおける ビジネスセンスとは?

ビジネスセンスは「得意なことを発揮できる「場所(仕事)」を見つける能力のこと」と
定義してみました。
通常は「好きなこと」となるのかもしれませんが、好きなことを仕事にできる人はおそらく天才です。
たとえば以前ラジオ番組のパーソナリティーを担当していたとき、Jリーガーの方を2名ゲストに
お迎えしたことがあります。そのときにおっしゃっていたのは「自分は小学生のときにプロサッカー選手に
なると決めていた」というのです。
その気持ちは全くぶれず、そのまま学校を卒業するとすぐにJリーガーになったそうです。
もう一人の方は、1年浪人したそうなのですが、そのときも全く気持ちにぶれは無く、
見事に翌年Jリーガーになったそうです。おそらくそういう方は好きなことが得意で、
その能力を発揮できる場所をそのまま見つけてプロになっているのだと思います。
しかし、大多数の私を含めた人間は「普通の人」です。普通の人は、得意なことを見つけて、
それを突き詰めていき、最終的に好きになれたら幸せなのだ、と考えています。
ではビジネスセンスを磨いていくことはできるのか?という問題について考えてみたいと思います。
おそらく現時点での見解としては、ビジネスセンスを磨いていくことはかなり難しいと思います。
そもそもの考え方が異なる場合、その考え方に邪魔されて成長することができないからです。
その考え方とは「オレがオレが」思考と呼んでいるものです。
これは私が尊敬している経営者さんもおっしゃっていました。「私は最終的に面接して
採用するかどうかを決めるポイントは『オレがオレが』思考になっているかどうか?だと思います。
自分の仕事の実績を自分の手柄として自慢する人です。こういう人とは仕事ができないので
採用しません」。そして「オレがオレが」思考の方は、「オレがオレが」思考である、
という自覚が無いので、ほとんどの「オレがオレが」思考の方は修正が不可能なのです。
「オレがオレが」思考で無いことを条件にすると、ビジネスセンスを磨いていくことは可能だと思います。
その方法論はビジネスセンスの定義を分解していくことでご理解いただけると思います。
1)得意なことを見つける
これはおそらく天才で無い限りすぐには見つからないので場数が必要だと思います。
2)得意なこと(能力)を発揮できる場所(仕事)を見つける
これも、得意なことを活かせる場所(仕事)は、やってみないとわからないと思いますので、
ある程度の場数が必要だと思います。
3)得意なことを活かせる場所(仕事)で得意なことを突き詰めていく
突き詰めていくには「量」と「質」が重要で、もう一つ「方向性」が間違っていないことが大切です。
方向性についてネットショップで考えて見ると
・常にマーケティングの観点で考えることができているか?
 集客→販売→リピートを常に念頭において考えているか?
・生産性を常に意識しているか?
 生産性=成果(利益や売上)/コスト です。生産性を上げるにはコストを下げるか、 
利益や売上といった成果を上げるか、両方を実現するか、の3通りしかありません。
 そこを常に意識できているか?が重要だと思います。
・逆算できるか?
 たとえば自社ECサイトで月商30万円売上が欲しいとした場合、
月間4500セッション×転換率1%×客単価@6700円が必要である、
と頭に入っているかどうかです。 入っている場合は、客単価が6700円あり、
転換率が0.5%しかなかった場合、3 0万円作るには月間9000セッション必要なので、
1日300セッション必要だ、で はそのセッション数を生み出すには広告はどうする?SEOは?
メルマガの件数と配信頻 度は?と即座に逆算して考えることができるかどうか?が重要だと考えます。
・ビジネス・インパクトを基準に考えることができるか?
 逆算思考とセットになっていると考えていますが、どの項目、たとえばセッション数、 転換率、
客単価、でどこを改善するのが一番売上、利益の最大化を実現できるか?そのために最も効果的な
施策はなにか?LPの改善か?メルマガの配信頻度か?ターゲット の見直しか?等を考えることが
できるかどうか、が重要です。
これらの視点(方向性)を研ぎ澄ませていかない限りネットショップにおけるビジネスセンスは磨けないと
思います。たとえGoogle Analyticsの操作方法に詳しくなっても、売上を上げることはできないのです。

ネットショップ運営、モチベーションアップと時間の作り方

2020年4月11日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップ運営のコツ

■ネットショップ運営、モチベーションアップと時間の作り方

ネットショップの運営で、いろいろな方からご質問を受ける内容の一つに「時間が無い」
ということが上げられます。
どうしても、緊急性の高い、優先順位の高い7つの習慣で言うところの「緊急で重要な第一領域」
の仕事が優先されてしまいます。
ネットショップで言えば、受注処理や発送処理、クレーム対応等が該当します。
次に優先されてしまうのが「(相手が)緊急で(こちらとしては)重要ではない第三領域」の仕事です。
突然の来訪や、営業電話、受注とは関係無い問い合わせ対応、会社によっては長い朝礼や会議、
報告書や日報のたぐいが該当すると思います。
この第一領域、第三領域の仕事でほとんどの時間を消費してしまうため、自分が緊急で、やりたい重要な、
そしてビジネス・インパクトの高い仕事、これをEC実践会では「第1.5領域」と呼んでいるのですが、
たとえばメルマガを書いたり、新商品開発を行ったりする仕事が該当します。この仕事を実施する時間が
とれず、イライラしたり、ストレスが溜まったりします。その蓄積がモチベーションを下げる
要因になってしまうのです。
モチベーションを上げるためには、この「第1.5領域」の仕事をしっかり行うことで、ビジネスの成果、
具体的には売上が上がったり、利益が増えたりしますので、モチベーションを上げることができるのです。
では、どうやったら第1.5領域の仕事を行う時間を作りだすことができるのでしょうか?
もちろんブラック企業のように、長時間労働や残業を行うと時間は増えますが、一方でモチベーションは
下がっていきます。
まず一つ考えられるのは、隙間時間の活用です。
通勤時間等の移動時間や、昼食休憩の食事のあとの時間、あとはスマホをいじったり、仕事ではないことを
行っている細かい時間をかき集めるのです。
以前私がネットショップを運営していたとき、受注処理、出荷以外はすべて一人で運営していたので、
メルマガを書く時間がありませんでした。そこで通勤時、電車に乗っている時間が50分間あったので、
その時間を使って、必ずメルマガを仕上げる、ということをやっていました。電車内でアイディアを
練っていたのでは間に合いませんので、起きてから、駅に到着するまでのすべての時間を使って、
アイディアを生み出していました。
アイディアが生まれたら、当時はICレコーダーに吹き込んだり、メモをとったりしていました。
今でしたらスマホに録音したり、Evernoteにメモすることもできると思います。
経験上、電車を待つ5分間ぐらいで着想することが多かったです。アイディアが出たら、
あとは50分間でひたすら執筆します。そのためにもタイピングの速度は高めておきたいところです。
いまでしたら、音声入力してテキスト変換する方法も便利だと思います。
こうして必死になって書いたメルマガがヒットして売れたときの感動は何にもかえがたい感動と
喜びがあります。チーズバーのメルマガが一晩で8000本の売上を作ったときの感動は
いまだに忘れられません。
昼食時間も、これもネットショップ時代よくやっていたのですが、1時間と決めてノートPCを持って
スタバに行きます。そこでサンドイッチとコーヒーを飲みながら、新商品開発のアイディア、
具体体には新しいスイーツと合わせる紅茶の飲み方や茶葉の種類を決めたりしていました。
もちろん売り出し方も考えたり、場合によってはその場でキャッチコピーやメルマガの一部を
書きとめることもありました。電話や急な対応にわずらわされずにアイディアを生み出せる
1時間をスタバを活用して生み出していました。
ここでのポイントは、その仕事が売上につながるかどうか?です。そのあとすぐにまた頭を酷使する
仕事が待っていたとしても、問題ありません。でも、これが未来への投資としての勉強だとしたら、
一気にテンションは下がってしまいます。おそらくそのあと頭を使う仕事をするから、
できるだけ頭を休ませておこうと、思ってしまうと思います。経営者さんや、店長さんは、
ここで売上を上げる、利益を増やす、という行動にモチベーションを上げる効果があります。
あとはメルマガを書いたり、新商品のアイディアを着想することを習慣化することが重要です。
習慣化すれば、今度はやらない方が気持ち悪くなります。習慣化できる期間は、
まずは最低3週間実施すれば、もっと継続したくなってくることが多いです。
あとは3ヶ月間継続したら、今度はやらない方がストレスになってくると思います。
是非、実践してみてください。

ネットショップドメインパワー向上フレームワーク

2020年3月28日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップSEOターゲットキーワード説明

■ネットショップ「ドメインパワー向上フレームワーク」

「ドメインパワー」とは、Webサイト全体のSEOに関する強さのことを指す言葉です。
EC実践会の売上が劇的にアップしている自社ECサイトにはある特徴があります。
それは「ビッグキーワードで検索順位が1位になると、別のビッグキーワードでも1位になり、
それがカテゴリ間を横展開していき、検索順位上位ランクインのラッシュが起こる確率が高い、
ということです。
この「検索順位上位ランクインのラッシュ」を起こす原動力となっているのが「ドメインパワー」で
あると定義しています。
今回はこの「ドメインパワー向上フレームワーク」をご紹介したいと思います。
<ドメインパワー向上フレームワーク>
1)アクセス数を増やす
2)高品質なコンテンツ(を増やす)
3)E-A-T(Expertise(専門性)Authoritativeness(権威性)
     Trustworthiness(信頼性))
4)商品数やブログ記事を活用、インデックス数を増やす
5)(上記の結果)被リンク数が増える

一つずつ説明していきます。
1)アクセス数を増やす
どんなに(2)の高品質なコンテンツを増やしても(4)の商品数を増やしたり、
ブログの記事を増やしても、サイトへのアクセス数が増えないとドメインパワーはアップしません。
ドメインパワーをアップさせる目的はアクセス数のアップなのですが、アクセス数をアップさせるために
ドメインパワーをアップさせないといけない、という禅問答のような関係性にあります。
まずはここをクリアする必要があります。
2)高品質なコンテンツ(を増やす)
アクセス数がある程度上がってくると、高品質なコンテンツが効果を発揮していきます。
ネットショップの場合高品質なコンテンツというのは、商品の選び方を明確に説明したページが
上げられます。次に重要なのが(3)のE-A-Tです。
3)E-A-T(Expertise(専門性)Authoritativeness(権威性)
     Trustworthiness(信頼性))
たとえば同じお肉屋さんでも、ジビエを専門に取り扱っている、といった「専門性」が重要です。
さらにそのお店は創業60余年の歴史があるとしますと、そこに「権威性」がプラスされます。
そしてそのお店は「HACCPに準拠した食肉加工施設をもち、温度管理・品質管理の徹底を図り、
安全・品質・鮮度の高い、商品をお客様にお届けしている」としますと「信頼性」も兼ね備えていることに
なります。こういった情報をしっかりとユーザーに伝えることで結果的に検索順位にもプラスに
作用していくのです。
4)商品数やブログ記事を活用、インデックス数を増やす。
サイト全体のインデックス数も重要な要素です。インデックス数を増やすにはネットショップの場合、
商品数を増やす、ブログ記事を増やすといった施策が考えられます。
5)(上記の結果)被リンク数が増える
結果、優良なコンテンツが増えることになり、優良なコンテンツにはリンクが多く貼られるようになり、
結果的に被リンク数が増えていくことになります。
こうして「ドメインパワー」がアップしていくというプラスのスパイラルを実現できるのです。

ネットショップE A Tとそれに必要なコンテンツについて

2020年3月28日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップSEOターゲットキーワード説明

■ネットショップ「E-A-Tと、それに必要なコンテンツについて」

E-A-Tとは、Googleが公表する検索品質評価ガイドライン(Quality Rater Guidelines)で
定義されてるWebサイトを評価する基準の1つです。
いくつか評価基準が説明されていますがその中に「E-A-T」の説明があり、Webサイトやページの評価基準に
「専門性・権威性・信頼性」が高い、ということを上げています。
E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)の
ぞれぞれ英語表記の頭文字を並べたものです。
E-A-Tは、検索品質評価ガイドライン頻繁に登場する重要なコンセプトであり、世界中に約16,000人いる
クオリティーレイターと呼ばれるリサーチャーが検索結果の品質についてスコアリングする際の
手引きとなっているドキュメントです。
E-A-T は、アルゴリズム要因ではなくてコンセプトとしてクオリティーレイターに対して
非常に重視されているようです。
実際に、SEOにおいても、ドメインパワーをアップさせるには非常に有効であることはEC実践会の
事例を見ても明らかになっています。
たとえば専門性については、EC実践会でも専門店がSEOには強いことがわかっています。
さらに専門性を高めていけば高めていくほど効果が高く、たとえば「ワイン」というキーワードにおいては、
「ワイン専門店」よりも「南アフリカワイン専門店」の方が南アフリカワインにおいては
専門性が高いと判断されるようです。もちろん南アフリカワイン専門店にするからには、
南アフリカワインに関する権威性や信頼性も重要になることは言うまでもありません。
権威性や信頼性については、ネットショップにおいては、店主のプロフィールが重要なコンテンツに
なります。
たとえば、シニア/ソムリエの資格を持つ店長が運営しているショップはワインショップとしては
評価が高くなるようです。さらにそのシニア・ソムリエがたとえば「南アフリカワインのオーソリティーで
ある」という事実があった場合、権威性や信頼性、さらには専門性もプラスされるため、
E-A-Tにおいては非常に高評価となる可能性があります。
同様に、特定の商品の販売数量が極端に多い場合も信頼性や専門性が高いと評価されるのではないか?
と推測されます。
YMYLと呼ばれる「お金関連や美容・健康系」のネットショップにおいては、このE-A-Tは、
非常に重要になります。特に信頼性と権威性は重要ですので、該当する方のプロフィールや、
経歴は是非とも掲載したいところです。

ネットショップ ターゲットキーワード選定方法の具体的事例

2020年3月28日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップSEOターゲットキーワード説明

■ネットショップ「ターゲットキーワード(3)選定方法の具体的事例」

前回は「ネットショップターゲットキーワードの選定フレームワーク」についてお伝えしましたが、
今回は実際にターゲットキーワードの選定をフレームワークにそって実施してみましょう。
たとえば和菓子と洋菓子を両方扱っているスイーツショップを想定してみます。
まずは、キーワードプランナーを使って1)月間平均検索数が1000回以上のキーワードを選定します。
取り扱い商品の中で、
「プリン」→74,000回
「チーズケーキ」→74,000回
「どら焼き」→18,100回
を選定してみました。いずれも月間平均検索数1万回を越えるビッグキーワードです。
次に2)購買確率が高いキーワードかどうかを見極めます。
まずは「プリン」ですが、・クックパッド・デリッシュキッチン(レシピ動画)・クラシル(レシピ動画)
ばかりがランクインしています。「プリン」というキーワードの検索目的は「プリンの作り方」を
知りたい、ということが予測できますので、購買確率は低いと判断します。「チーズケーキ」も見事に
上位はすべて・クックパッド・デリッシュキッチン(レシピ動画)・クラシル(レシピ動画)ばかりが
ランクインその下はRetty等の実店舗紹介と続きます。「どら焼き」も同様です。
楽天市場が上位にあるものの、あとはすべて・レシピ・Retty・食べログとなっていて、どちら
も購買確率は低いと判断せざるを得ません。このように「グルメ・スイーツ系」ショップのキーワードは
レシピサイトや食べに行くお店を検索するメディアが上位を占めているケースが多く、
購買確率が低いキーワードが多いのです。しかし中には購買確率の高いキーワードも存在します。
たとえば「紅白饅頭」は月間平均検索数4400回のミドルレンジのキーワードなのですが、
検索結果を見てみると、楽天市場や大手菓子店のネットショップ等がランクインしており、
購買確率が高いことがわかりました。
3)競合他社分析ですが、インデックスされているサイトを運営している企業の事業規模、
該当カテゴリに対する信頼感や知名度を調査します。
ここで勝負できるかどうかを判断することになります。実際にEC実践会の受講者さんの店舗では、
受賞した経験もあり、専門性も高いと判断「紅白饅頭」をターゲットキーワードに選定しました。
結果的に最高で2位まで浮上することができました。
このようにグルメ・スイーツ系のキーワードでは
・自分で作れない
・ギフトの需要が多い(できればお中元、お歳暮以外の利用も想定できる)
・手軽に配送できる(賞味期限等がある程度ある等)
の場合、大量購入の可能性もあり、客単価も上がり、さらに気に入ってもらえると毎年リピート注文が
くる可能性があるので狙いたいキーワードとなります。

ネットショップターゲットキーワード選定フレームワーク

2020年3月20日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップSEOターゲットキーワード説明

■ネットショップ「ターゲットキーワード(2)ターゲットキーワード選定フレームワーク」

「ターゲットキーワード」とは、そのキーワードで検索順位が上がり、セッション数が上がった場合、
転換率に応じて売上がアップする可能性が高い、
つまり「集客力が高く」「購買確率が高い」キーワードのことを言います。
ここで、ターゲットキーワードの選定フレームワークをご紹介します。
<ターゲットキーワード選定フレームワーク>
1)月間平均検索数が1000回以上のキーワード
2)購買確率が高いキーワード
3)競合他社分析
一つずつ説明していきます。
1)月間平均検索数が1000回以上のキーワード
これは、たとえばGoogle広告の管理画面から使える「キーワードプランナー」等のツールを使って、
「キーワードターゲット候補」の月間平均検索数を調査します。
オーガニックの検索順位と集客力の関係性について、1位にランクインすると全体のクリック数の
19.35%を獲得できます。2位で15.09%、3位で11.45%を獲得できます。
月間平均検索数が1000回未満のキーワードですと、検索順位が上位に上がっても、
たとえば1位になった場合、1000回の19.35%は193クリックとなり転換率1%の場合2件の受注に
満たないことになり、ビジネス・インパクトが小さくなってしまいます。
ですから、最低でも月間平均検索数は1000回以上、できれば3000回~5000回ぐらいは欲しいところです。
月間平均検索数が1万回以上あれば1935クリックが予測できますので、ビジネス・インパクトは
大きくなります。ちなみに月間平均検索数1000回未満のキーワードをスモールキーワード、
3000回~5000回前後のキーワードをミドルレンジキーワード、1万回以上のキーワードを
ビッグキーワードとEC実践会では読んでいます。
2)購買確率が高いキーワード
次にそのキーワードの購買確率を調査します。これは実際に候補となるキーワードで検索してみることで
簡単に調査できます。調査方法は、まずはクロームで検索するときは「シークレットモード」で検索します。
1ページ目の1位から10位までを閲覧し、販売サイトが5つ以上あれば購買確率は高い、と判断します。
検索結果は極論すれば人気ランキングなので、そのキーワードでの検索意図・目的を反映していると
予測できます。ですから半分以上のインデックスサイトが販売サイトだった場合、そのキーワードは
「購買目的」であることが予測できるのです。他には検索連動型広告が表示されていたり、
Googleショッピング広告が表示されてる場合も購買確率は高くなります。特にGoogleショッピング広告は
Googleのアルゴリズムで表示させるかどうかを判断しているため、表示されている場合は、
購買確率が高いとGoogleが判断していることになるからです。
3)競合他社分析
最後に検索結果1位から10位までを閲覧し、競合他社の分析をします。インデックスされているサイトを
運営している企業の事業規模、該当カテゴリに対する信頼感や知名度を調査します。たとえば「内祝い」等
のギフトカテゴリの場合、上位には「たまひよ(リクルート)」「高島屋」や「東急百貨店」等の百貨店、
ブライダル大手や通販大手が並んでいます。いずれもかなりの強敵でありギフト専門店であり、
品揃えも豊富であることが予測できますので、この場合は急には逆転は難しいことが予測できますので、
まずは別のキーワードを選定し直すことになります。