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ネットショップ CPA・CVR・LTVとは
2020年1月25日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップの用語解説■CPA・CVR(転換率)・LTV
転換率(CVR)は、
コンバージョン数 ÷ サイト全体のセッション数
転換率、コンバージョン率、コンバージョンレート、CVRとも言います。
転換率は「購入転換率」のことで、アクセスしたユーザーの内、どのくらいが購入者に転換したのか?
を表す指標です。
たとえば、100人が商品ページにアクセスして1人が購入した場合、転換率は1%となります。
CPAとは、Cost Per Acquisition(獲得・取得)の略です。
コンバージョン(CV)1件あたりにかかった広告費用を示す値です。
EC実践会では主に新規獲得コストのことを指します。
リスティング広告を運用している場合には、主に月次の広告費用に対する1件あたりの
コンバージョンにかかった広告費用で算出する場合が多いです。
CPA=月次の広告費用÷コンバージョン数(ネットショップの場合は注文数)
たとえば月額広告予算が10万円だった場合、その月に50件の受注(コンバージョン)が
とれたとしますと、10万円÷50件=2000円となり、
CPA=2000円、つまり1件当たりのCV当たり、2000円のコストがかかっていることになります。
これが高いのか、低いのか?は、広告の目的によって変わります。
1件のコンバージョンでしっかりと利益を上げたい場合は、最低でも平均客単価における粗利益額よりも
CPAは低くないと儲けが出ません。平均客単価が5000円で、粗利率が40%の場合、
粗利額は2000円ですので、CPAは2000円より下げなければ、1件当たりのコンバージョンで
利益が出ませんので、それよりも下げることが必要となります。これが目標CPAの考え方です。
しかし、LTV(顧客生涯価値)が1人平均1年間で月に1回購入してくれる場合、LTVは
1年間で12回購入×(平均客単価5000円÷粗利益率40%=粗利益額2000円)=24000円
となります。これがLTVです。
お客様一人を獲得すると年間24000円の利益を生み出すとなると、CPA2000円かけても、
差し引き22000円の利益が生まれます。これだったらCPA2000円でも合いますよね。
極端な話、CPA1万円かけても、差し引き12000円儲かる訳で、1人の顧客を獲得したら
確実に12000円稼げるとなったら、CPA1万円は安いと思います。
LTVは顧客生涯価値と訳されますが、実際は「生涯の取引額における粗利益額」ではなく
「特定期間(取引開始から1年間等)=期間LTV」で試算することが多いです。
これは、「どのくらいの期間で投資したコストを回収できるか」という、
一定期間内の利益に対する広告比率を算出するのに便利だからです。
ネットショップにおける「ブランディング」の定義
2020年1月25日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップの用語解説■「ブランディング」の定義
ブランディングというのは、
「ブランド化」するための施策、ということになります。
では「ブランド化」とはなにか?というと
「ブランド」になること、と言えると思います。
ブランドとは、店舗や商品が所属している業界やカテゴリにおいて、
共感、差別化、信頼感の3要素の訴求により。
ルイヴィトンやエルメスのように指名検索されるような価値観を店舗、
ユーザーが共有すること。
ブランディングとはブランド化のためのあらゆる施策を実施することです。
ブランディングの目的は、集客効率を高めることです。
具体的には「指名検索」で集客の最大化を実現すること
ができるため、「CPAを最小化」することができます。
指名検索によって、購買確率の高いユーザーを集客できるため、
販売においては「転換率の最大化」を実現できます。
リピートにおいてはリピート集客と購買頻度の最大化を期待できます。
つまり「LTVの最大化」を実現することができるのです。
ブランディングとはマーケティング効果の最大化を
実現するための重要な側面支援施策であることがわかります。
ブランディングに重要な要素としては、
1)ターゲットの明確化・具体化
2)顧客インサイトの明確化、顧客の不安要素の解消
3)CIや顧客体験の一貫性等のブランド設計
があげられます。
ネットショップ マーケティングチャート
2020年1月25日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップの用語解説■マーケティングチャート説明
まずは上段に「マーケティングの定義」があります。
EC実践会ではマーケティングとは
「集客→販売→リピートの仕組みを作ること」と定義しています。
マーケティングには「集客フェーズ」と「販売フェーズ」それと「リピートフェーズ」の
3つのフェーズがあることがわかります。
ですから、たとえば「この商品のマーケティング施策」を考えよう」と言ったときには、
「それは集客フェーズですか?販売フェーズですか?リピートフェーズですか?
それとも全体ブランド設計ですか?」と各フェーズごとに具体化することが重要となります。
では、マーケティングの各フェーズごとに見てみましょう。
集客フェーズにおけるKSF(キーサクセスファクター)の具体化を行います。
KSFとは、通常業界の成功要因のことを指しますが、ここでは各フェーズにおける重要要素という
意味でとらえてください。
集客フェーズにおけるKSFは、「ユーザーイメージの明確化」となります。
ユーザーイメージもEC実践会の造語で、直訳すると「お客様像」となります。
店舗・会社からみたお客様(見込み客)のイメージ化、ということです。
ではそのユーザーイメージにはどのような内容があるか、
と言いますと次の通りとなります
・ターゲットプロファイリング
・ユーザーリテラシー
・購買動機
・行動予測
・顧客インサイト
次に、集客フェーズで重要なKPI、キーパフォーマンスインジケーターは、アクセス数、
Google Analyticsにおける「セッション数」となります。キーパフォーマンスインジケーターとは、
重要業績評価指標のことで、ビジネスのプロセス目標のことを言います。
販売におけるKSFは、「共感の創出」です。共感については、別の動画で詳細に説明していますので
そちらを参考にしてください。
KPIは転換率、コンバージョンレート、CVRとも言います。
転換率は「購入転換率」のことで、アクセスしたユーザーの内、どのくらいが購入者に転換したのか?
を表す指標です。
たとえば、100人が商品ページにアクセスして1人が購入した場合、転換率は1%となります。
リピートフェーズにおけるKSFは「マインドシェアを作り出す仕組みと設計」になります。
マインドシェアとは、直訳で「脳内認知」となり、消費者の心(マインド)に占める企業ブランドや
商品ブランドの占有率(シェア)のことをいいます。
あなたのお店で特定のお客様がAという商品を買ったとします。特定のユーザーが、
またA商品を欲しいと思ったときに、あなたのお店を頭に浮かべれば、
あなたのお店はリピーターを獲得できます。しかし、違うお店を思い浮かべたり、
再度検索して、別のお店を訪問した場合、あなたのお店はリピーターを失うことになります。
リピーターを獲得できるか?出来ないか?はユーザーの頭の中で、
あなたのお店を思い出してもらえるかどうか?にかかっているのです。これをマインドシェアと言います。
KPIはリピート率、もしくはリピートユーザーのセッション数×転換率で算出します。
集客、販売、リピートのすべてのフェーズに影響されるのが「客単価」です。
購買確率の高いユーザーを集客できれば、客単価も上がる傾向があります。
販売フェーズにおけるKSFは、共感の創出ですが、共感を創出できているユーザーの方が
そうでないユーザーよりも客単価は高くなります。
当然、新規顧客よりもリピーターの方が客単価は高くなります。
新規アクセス数とリピートアクセス数を合計したアクセス数に転換率と客単価を掛けたものが
KGI、キーゴールインジケーターとなります。ビジネスの最終目標を定量的に評価できる指標です。
重要目標達成指標とも呼ばれますネットショップの場合、KGIは主に「売上高」が当てはまります。
さきほど説明した、KPI(Key Performance Indicator)はKGIを達成するための各プロセスが
適切に実施されているのかを定量的に評価するための指標とも言い換えられます。
マーケティング・チャートは、以上の要素を1枚のチャートにまとめ上げたものです。
是非、お手元において活用してください。
ネットショップ ROASと売上高広告比率
2020年1月25日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップの用語解説■ROASと売上高広告費率
自社ECサイトの場合、新規ユーザーの転換率が低いので、新店オープンから約1年間ぐらいは
売上が低空飛行を続ける場合が少なからずあります。
平均1年間ぐらいで月商100万円を超えていき、そこから300万円までの間で「ブレイクポイント」と
呼ばれる転換点がやってきます。大体月商150万円~200万円ぐらいの間で訪れる場合が多いです。
これは単純な話で、自社ECサイトの場合、新規とリピーターの売上高比率は平均すると新規25%、
リピーター75%となります。
つまり売上高の3/4はリピーターから上がるのです。
実は、これが新規自社ECサイトが最初の1年間売上が低空飛行になってしまう原因でもあります。
ブレイクポイントを迎えた自社ECサイトは、リピーターの数が一定数増えています。
大体メルマガリストで1500通を越えたあたりです。
そうなるとリピーターからの売上が積み上がってくるのでこれまでの低空飛行とは打って変わって、
急激な成長カーブを描くことになります。
このときに実施したいのがリスティング広告です。
ここで注意して欲しいことがあります。
それは広告の予算管理と広告費用対効果を別々の指標でしっかりと管理するということです。
EC実践会では予算管理は基本、「広告予算」を設定して、目標売上の5%~7%、
場合によっては10%までと決めます。これはリスティング広告からの売上で利益を上げるのを
目的とする場合です。新規集客を目的としてLTVを狙う場合は20~25%ぐらいかける場合もあります。
費用対効果は基本CPAで管理します。CPAは業種によって、またCPCによってかなり変動しますので、
その都度目標CPAを設定しながら運用していきます。
楽天のRPP広告が顕著ですが、広告の費用対効果の指標として「ROAS」を使う場合にはコツがあります。
ROASとは、Return On Advertising Sprendの略で
ROAS(%)=売上高÷広告費×100
で算出されます。ようは運用した広告費に対して何%の売上を増やすことができたか?
を測定する指標です。
それに対して「売上高広告比率」という指標があります。
売上高広告費率(%)=広告費÷売上高×100%
という式になります。お気づきかもしれませんが、ROASと売上高広告費率は逆数の関係にあります。
売上高広告費率がコストとの観点を重視した指標に対し、売上というアウトプットである
成果・効果の観点を重視しているのがROASになります。
広告の費用対効果の指標としてROASを使う場合、逆数である売上高広告費率と併用されることを
お勧めします。(100÷ROASで算出できます)
特に楽天市場におけるRPP広告ではROASしか指標が出てきません。
それで店舗側は「ROASが300%だった、400%だった、500%だった」と成果を評価する場合があります。
ROASに対応した売上高広告費率を提示いたします。
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ROAS 300%で売上高広告費率33.3%
ROAS 400%で売上高広告費率25%
ROAS 500%で売上高広告費率20%
ROAS 600%で売上高広告費率16.7%
ROAS 700%で売上高広告費率14.3%
ROAS 800%で売上高広告費率12.5%
ROAS 900%で売上高広告費率11.1%
ROAS 1000%で売上高広告費率10%
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になります。
最近はCPCが高騰しているので、広告自体の売上で収益を上げるのはかなり難しくなっています。
自身の事業が
1)粗利益(限界利益)が高いか低いか?
2)リピート率が高いか低いか?
3)リピート回数が高いか低いか?(LTV)
を検討しながら損益分岐点売上高を意識しながら適切な広告予算、広告の費用対効果を計測していくのが
よいと思います。たとえば、美容・健康系ショップのように
1)粗利益(限界利益)が高い
2)リピート率が高い
3)リピート回数が高い(LTV)
場合は限界CPAを設定した上で、ある程度CPAを高くして新規を獲得することで
LTVの最大化を実現できますので新規獲得数を重視することになります。
また、型番商品のセレクトショップの場合、
1)粗利益(限界利益)が低め
2)リピート率が高い
3)リピート回数が美容・健康系よりは高くない
場合は、ROASと売上高広告費率をチェックしながら目標CPAを設定して
広告をチューニングしていくことになります。
ネットショップ 共感の定義
2020年1月23日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップの用語解説■「共感」の定義
情報発信側(ネットショップ)と受信側(ユーザー)が同じ価値観を共有すること
「価値観」というのは、「発信された情報(もしくは発信
した主体)が持つ「背景」のこと。
背景というのはバックボーンであり、ストーリーと言い換えられると思います。
「共感」の結果、起こる心の動きが「感動」です。
感動の共有が共感とも言えると思います。
「共感」は受信側(ユーザー)が情報発信側(店舗)に対して「共有」して
いる、と認識するもので、情報発信側(店舗)から「共感を求める」と
一気に価値を失うことになります。「共感してください」とは言えない、ということです。
これは「口コミ」と同様で「共感」も操作されることを嫌うのです。
ユーザーが共感する対象は3つあります。「人」「商品」「店舗」です。
・人に対する共感
店長・生産者等の商品・ビジネスへの情熱や生き様、ひたむきさに
対する感動・賛同・応援(声援)したいと思う感情のことを言います。
経営者が積極的に情報発信、メディア露出することで共感度がアップする可能性があります。
共感する対象物を理解できるからです。ネットショップにおいては、
中小規模の事業者がAmazonに対抗できる最大の武器になるのが「人に対する共感」です。
・商品に対する共感
「購買動機」(欲求を満足させたい・問題を解決したい)に対する
「期待感」のことです。
ブランド化されることで、ユーザーはそのブランドのあらゆるプロダクト・カテゴリの商品を
揃えたいと考えます。これがLTVの最大化を実現できる理由です。
・店舗、会社(メーカー名)に対する共感
店舗・会社のビジョン、理念に対する感動・賛同・応援(声援)したいと
思う感情のことを言います。
ネットショップや実店舗はユーザーとプロダクトとの接点となる
重要な共感の創出ポイントとなります。
たとえば「アップル」が該当すると思います。
スティーブ・ジョブズというカリスマ経営者(人)がいました。
プロダクトはiPhone、MacBook、Apple Watch、最近ではAirPodsと、
アップルアーケードや、アップルミュージック等、各種サブスクリプションサービスが該当します。カテゴリを徐々に広げているのがわかると思います。
顧客体験の重要なポイントとして位置しているのがアップルストアです。
モールと自社ECサイトの違い
2019年8月22日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップの基礎知識ネットショップアクセスアップの方法
2019年8月21日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップの基礎知識ネットショップ売上の公式
2019年8月20日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップの基礎知識ネットショップの集客が難しい理由
2019年8月19日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップの基礎知識「SEOで一番重要な施策はなんですか?」
2017年7月21日| WebマーケティングEC実践会の「SEO」は、ボトムアップ設計という基本設計の上に成り立っています。
さらにGoogleさんもSEOのシグナルは200以上あると名言しています。
いろいろな要素が組み合わさって、はじめて有効な施策になると思っています。
だから「これ!」という必殺技のようなものは存在しないのです。
しかし、SEOボトムアップ設計において根幹となるのは、
「ターゲットキーワード選定」になります。
購買確率の高いキーワードを選定することが重要です。
たとえば、チーズケーキを販売している店舗さんは、どんなキーワードを
ターゲットキーワードに選定したらよいでしょうか?
当然「チーズケーキ」が頭に浮かぶはずです。
チーズケーキは月間10万回検索されているビッグキーワードです。(繁忙期2月)
しかし、ここでやってほしいことは「実際にチーズケーキで検索してみてください」ということです。
そうしますと、上位に上がっているページはほとんどが「レシピ」サイトになっているることに気がつきます。
つまり「チーズケーキ」の検索ユーザーの大半が「チーズケーキを買いたい」のではなくて、
「チーズケーキを作りたい」ユーザーであることがわかります。
実際に「チーズケーキ通販」というキーワードになりますと580回程度の月間検索数になってしまうのです。
経験上、検索結果(SERPs→Search Engine Result Pages)の1ページ目を調査した場合
ECで考えたとき、7件以上が販売サイトだった場合、そのキーワードは購買確率が高いことが予測されます。
逆に6件以下だった場合は、購買確率が低い可能性が高くなります。
是非、ターゲットキーワードを選定する上で重視してみてください。
ところで最近こんな記事を発見しました。
最近ネットの記事を読んでいて面白いタイトルがありました。
「SEOとCRO (Conversion Rate Optimization、コンバージョン率の最適化) はどちらが重要か?」
この記事に関する内容として、6月に開催させていただいたセミナーのパネルディスカッションで
非常に重要なご指摘をいただきました。
「EC実践会のノウハウを実践して転換率(コンバージョン率)を上げる施策を実施したのですが、
その結果なんと検索順位も上がったのです。これにはびっくりしました」
つまり、どちらが重要か?という問題ではない、ということです。
最近のGoogleさんの傾向としては
「いかにユーザーにプラスになるコンテンツを提供しているか?」
を重視しているのではないか?ということが上げられます。
これは当たり前といえば当たり前のことなのですが、SEOでGoogleの動向ばかりを気にして
対策を実施している方が多いのも事実。
そういった手法がもはや通用しなくなった、ということなのだと思います。
ですから「SEOで一番重要な施策はなんですか?」というご質問に対する適切なご返答としては、
次のようになります。
EC実践会では「購買動機」の明確化を重要視しています。
購買動機は
・欲求の満足
・問題の解決
の2つがあると思っています。
これらを満足、解決するために存在するのが「コンテンツ」です。
このコンテンツが最近Googleさんに評価されていて、SEOにも好影響となっています。
先ほどのタイトルに対する返答としては「CRO施策の結果、SEOも好影響になる」となります。
ですから「SEOで一番重要な施策はなんですか?」のお答えとしては、
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・ターゲットキーワードの選定
・CRO (コンバージョン率の最適化)
——————————————————-
の2つが重要である、ということになります。