ランチェスター戦略 ECセミナー

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物流や内部業務の内製・外製の意思決定(1)

2020年9月6日|Webマーケティング, You Tube, ネットショップ運営について

「ネットショップ「勝利の法則」 ランチェスター戦略」(マイナビ出版刊)

■ネットショップ 物流や内部業務の内製・外製の意思決定(1)

ネットショップにおいて、バリューチェーンでボトルネックが発生する可能性があるのが
「在庫・出荷」の部分です。
ここを内製化するか、外製(外注・アウトソーシング)するかの判断は非常に難しく、
これまでEC実践会でも多くの店舗さんが苦労されてきました。
ここではその意思決定の判断材料となればと考え、いくつかの事例をご紹介させていただいます。
この意思決定には正直、正解は存在しないと思います。
今回もフレームワークを紹介させていただきますが、かならずどちらを選択したにしても不測の事態が
発生するため、予測が不可能だからです。

<フレームワーク>
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内製/外製の判断は、「オペレーション」と「経営戦略」の2軸で考えるとわかりやすい
●オペレーションの観点から考えると
外部と内部でどちらがValue(コスト・スピード・正確性等)
が高く出せるか?
●経営戦略の観点から考える
この業務は会社にとって、コア・コンピタンスか?
——————————————————-
<事例研究>
健康食品サプリのネットショップの
電話対応・在庫・出荷

●オペレーションの観点から考えると
外部と内部でどちらがValue(コスト・スピード・正確性等)
が高く出せるか?

サプリは長期在庫が可能で、常温保存も可能なため、在庫管理が容易
商品数も少なく、オペレーションも比較的容易。
売上が上がってきたため、少人数体制では残業が発生する可能性が出てきた。
→通常の考え方では、アウトソーシングした方がボトルネックの解消になる。

【結果】内製を継続
●経営戦略の観点から考える
コア・コンピタンスか?

→この会社のコア・コンピタンスは、サプリの主要原材料の製造ノウハウにある。
その観点からはコア・コンピタンスとは言えないが、もう一つの考え方として、経営者がサプリの
効果・効能については非常に詳しい。電話でのサポートには定評がある。
またメインターゲットがシニア層のため、
インターネットリテラシーが低く、電話注文が多く、電話サポートは本当に重宝され、
またブログ記事でも様々な内容が書かれておりユーザーの参考になっている。
また、夕方電話してきたユーザーに対応したあと、17時までは当日出荷可能のため、そのお客様の荷物を
当日出荷すると、早い場合は翌日の午前中に到着する。すると、前日の夕方、電話相談したユーザーの元へ
翌日午前中に荷物が到着すると大変感動されるそうです。
こういったブランドの観点からコア・コンピタンスに近いと考えられるため、内製を継続しているそうです。