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外部環境分析(2)5フォース分析

2021年3月21日|Webマーケティング, You Tube, マーケティング戦略策定基本プロセス

「ネットショップ「勝利の法則」 ランチェスター戦略」(マイナビ出版刊)

■外部環境分析(2)5フォース分析

「マーケティング戦略策定の基本プロセス」とは、
マーケティング戦略の立案から実行にいたるまでの流れのことを指します。
大きくは「分析」→「立案」→「展開」と進んでいきます。
今回は、外部環境分析(2)5フォース分析について説明します。

5フォース分析は、業界の収益性に影響を与える要因を分析してその業界が収益性を上げやすいか、
上げにくいかを分析するフレームワークです。
フォースとは脅威(業界の利益を削いでいく力)という意味であり、5つの脅威を軸にして分析するところから、
5フォース分析と言われています。5フォースは、5つの要素のそれぞれが外的要因もしくは内的要因と分類できます。
分析を実施することにより、自社が属する業界構造や収益性を浮き彫りにし、競争が起きる要因を把握します。

1.新規参入者の脅威(外的要因)
参入障壁が低く、新規参入が容易な場合に強くなります。
典型的な参入障壁としては多額の投資、規制、チャネル、既存企業のブランドなどがあります。
2.代替品の脅威(外的要因)
コストパフォーマンスの高い代替品があると強くなります。代替品とはニーズが同じで形が違うものです。
たとえば、ダイエットサプリの代替品は、豆乳おからクッキーだったり、レコーディングダイエットにおける
食べたものを記入していくノートだったりします。
3.買い手の交渉力(内的要因)
買い手が寡占業界であったり買い手の購入数量が多い場合、あるいは買い手が購入先を容易に切り替えられる場合に
強くなります。商品に人気があり、供給量が追いつかないときは、転売等が起こり価格が上昇します。
逆に供給量が過剰になり市場に在庫が多くなると、定価では売れなくなる場合があるので
価格は低下していくケースが多いです。(デマンドサイド)
4.売り手の交渉力(内的要因)
売り手が寡占業界であったり、顧客の製品・サービスに占める重要性が高い場合、
あるいは顧客が容易に購入先を切り替えられない場合に強くなります。(サプライサイド)
仕入数量が増えると売り手に対して条件面での交渉力を持ちます。
逆に仕入数量が少ないと売り手の条件に従わざるを得ません。
5.業界内の競合他社(内的要因・外的要因)
一般的に想起される業界内の同業他社間の競争の激しさです。
業界の成長率が低いにも関わらず、競合の数が多かったり製品・サービスが差別化されていない場合に強くなります。
セレクトショップさんの場合、商品の取扱量が多くなると問屋さんとの力関係はセレクトショップさん側が強くなり、
好条件で取引できることが予測されます。(売り手交渉力:サプライサイド)。
またオリジナル商品を開発した場合は、メーカーとしても機能するので、既存の売り手(問屋さんも含む)に
とっては「1,新規参入」に該当することになります。
売り手の交渉力(サプライサイド)も買い手の交渉力(デマンドサイド)も競合になる可能性があります。
メーカーや問屋がネットショップを開店する場合や、買い手が仕入れた商品を加工してメルカリ等で販売する
ケースもあります。
これをEC実践会では「垂直競合」と呼んでいます。
新規参入の脅威、業界内の競合、代替品の脅威の縦のラインを「水平競合」と呼んでいます。