ランチェスター法則をベースにすると論理的な発想ができるので、効果性が高い仕組作りができて業績向上に役立つ。
1.ランチェスター先生が法則を発表して100周年になるのを記念し、2013年の9月から3カ月をかけ、北海道から沖縄迄の10カ所で記念の講演会を開きました。
これが終って一段落下した12月から、前々から考えていた原稿書きに取り組みました。それは論理学を中心にした「経営随筆集」です。随筆集で書くテーマは日頃仕事をしていて「これはどうも怪しい、はっきりさせるべきだ」というもので、これは10年位前から手帳に書きためていました。
2.しかし書くべきテーマは決まったものの、イザ章書きを始めると思い通りに筆が進みません。
さらにこれ迄の文章は「です、ます」と話し言葉でまとめていましたが、今回は格調高くしたいと考えて文語体にしたこともあり、もともと固い文章がいよいよ固くなってしまいました。こうしてCD7巻分の原稿を完成させるのに5カ月もかかりました。このあと録音スタジオでナレーターに読んでもらう作業と、そのあとの仕上げ作業に1カ月を要したので、結局6カ月もかかってしまいました。ヤレヤレという状態です。
3.経営を大きく分けると、論理学と人間学の2つに分けられます。
実際に経営を進めるにはどのような商品を、どこの地域の、どんな会社に、あるいはどんな人に対して、どのような方法で販売するか。さらに一度取引したお客をどのような方法で維持するか、これをきちんと決めなければなりません。これは「経営プラントの構築」になります。良い経営プラントを構築するには、社長の性格、過去の経験、自社の経営規模、業界でのランクの4つを考えた上で、全体に一貫性を保たなければなりません。反対これらの一貫性がなくチグハグになっていると、経営効率が悪くなるので当然業績が悪くなってしまいます。こうならないために欠かせないのが、経営論理学になります。
4.論理的に考える方法についてはいろんな本や講演会で説明されていますが、中には経営からはずれていて、しかも難しくなりすぎているものがあります。
これに対してこのCDは、従業員60人以下の社長に焦点を当てているので、解りやすくなっています。
内容は独断と偏見によるものが少なからずありますが、あなたの経営活動に役立つと思っています。FAXでの、良い知らせをお待ちしています。竹田陽一
ランチェスター法則と出会って40年。この間に考えた疑問を集約
第1章 経営の基本原則
- 天動説と地動説
- まず経営の全体像をつかむ
- 経営を構成する大事な要因とウエイト付
- 会計を出発点にするとお客が遠くなる
- 創業セミナーの講師の割合
- 利益性の原則と実行の手順
- 業績の何%が社長1人の経営実力で決まるか
第2章 社長は経営実力を上位に高めよ
- 社長は戦略実力を同業者100人中5番以内に高める
- 発電機の構造と社長の役割
- 成果主義の賃金制度は大きな社会実験だった
- a.賃金制度が業績に与えるウエイトはとても低い
- b.完全歩合給の会社は業績が悪い
- c.賃金制度より従業員教育が大事
- 従業員教育をしても成果が出ない原因
- 従業員教育は組織対策に含まれる
- 従業員教育にも弱者の戦略を応用する
- 教育効果の公式をはっきりさせる
- 小学校長の実践戦略
第3章 経営における間違った先入観
- 人材ではなく人財だはウソだった
- 経営分析では利益を多くする方法は解らない
- 経営分析4つの用途
- 中小企業の社長用がない
- 従業員の教育用がない
第4章 帰納法の限界と成功体験
- 失敗は成功の母
- 過去の成功体験は捨てよは正しいか
- 成功体験の中から法則性を導き出す
- 帰納法の応用とその限界
- 帰納法による経営戦略の開発
第5章 学歴と経営の仕事には相関関係はない
- 能力とは何か
- 仕事のヤル気はどこから出るか
- 逆もまた真なりの法則を応用する
- 3流大学と番外大学に経済学部は必要ない
- a.経済政策6つの役目
- b.上級役人の人材作りを目的にした旧帝国大学
- c.3流と番外大学の経済学部は廃止すべき
- d.3流大学では仕事に直結した科目を重視する
- 大学は卒業生の人生調査をすべきだ
第6章 ヒポクラテスの教訓
- お客から遠ざかると赤字が近づく
- 仏教が日本人から遠ざかる原因
- a.ヨーロッパで宗教改革が起きた原因
- b.仏教衰退の原因
- c.なむあみだぶつの意味とは
- 片手の音を聞いてこい
- 念じただけでは花は開かない
- 全く違った現象が流れを大きく変える
第7章創造性能力の高め方
- 福岡市のゴミ対策
- 梅の花はなぜ下側を向いて咲くか
- UFOのテレビ番組
- 伝統産業の好運と不運
- 江戸城の大広間の幅
- 日本ではなぜ産業革命が起きなかったか
- しょうじょうバエの2・6・2
- 論理脳と感覚脳
- a.日本人は論理的に考えるのが苦手な人が多い
- b.経営戦略は好き嫌いを抜きにして論理的に考える
- 全体のまとめ