店舗の立地条件が良くない、店舗の面積が狭いなど、競争条件が不利な会社が成功する、必勝の経営戦略。
1.製造業や卸売業の場合、売上高は営業力が7割に商品力は3割で決まります。
飲食業の営業は客待ちが中心になるので、売上は、店舗の集客力が7割に料理力は3割で決まります。しかし店舗の集客力は立地条件の善し悪しで決まることから、売上の7割は店舗がどこにあるか、店舗の立地によって決まってしまうのです。ところが飲食店の8割は立地条件が不利になっているので、8割の店は店舗の集客力不足を補うため、何らかの戦略対策を実行しないと赤字になってしまいます。
2.最強の戦略と呼ばれ、しかもいろんな業界で成果を出している、「弱者必勝の戦略」
これに役立つのが最強の戦略と呼ばれ、しかもいろんな業界で成果を出している、ランチェスター法則による「弱者必勝の戦略」になります。
その内容の1つ目は1位作りの料理戦略で、2つ目は1位作りの地域戦略、3つ目は1位作りの営業戦略、4つ目はお客の流出を特別少なくする顧客維持の戦略になります。続いて弱者の教育戦略、弱者の資金戦略、さらにリーダーシップの戦略と、飲食店を経営する社長には欠かせない、フルラインの戦略になります。
3.ほとんどの社長は、「そんな余裕はない」と反論するでしょう。
こう説明するとほとんどの社長は、飲食業は料理の下ごしらえや準備で忙しいのでフルラインの戦略の研究をするなど「そんな余裕はない」と反論するでしょう。
でも安心して下さい。このCD教材で説明しているやり方を学習すると、思ったよりも簡単に実行できます。教材は業績を良くするため必要な「経営備品」と考え、採用を考えて下さい。損はさせません、損は。
戦略教材の開発物語。過日熊本県で、焼肉店を経営する田島という人から「経営戦略を研究したいので、カタログを送ってほしい」というメールが入りました。すぐ「小企業の経営戦略(CD22巻。22万円)」のカタログを送ったところ、「この教材が欲しいけど、独立して間がないことと店の面積も狭くて売上が少ないので、どうしても手が出ません」という返事でした。そこで「はがきで売上を伸ばす法(7700円)」のCDカタログを送ったら、すぐ注文がありました。
それから3カ月位したとき、田島さんからはがきが届きました。内容は「はがきのCDで説明されているとおり、お客さんにお礼のはがきを出したらお客さんがとても喜んでくれ、来店率が高まりました」と、ていねいな字による結果報告でした。教材の制作者として、こんなに嬉しいことはありません。
「よし。それなら若くて熱心な田島さんの経営に役立ち、しかも買いやすい価格の戦略教材を作ろう」と決心し、4カ月をかけて作ったのがこのCDです。もちろん完成1号品は、田島さんに贈呈することにしました。そのあと、とてもていねいなお礼の手紙が来ました。
参考。飲食業、従業員1人当たりの年間粗利益は370万円~500万円で、1人当たりの年間純利益は10万円~15万円になっています。黒字企業の平均。
第1章 飲食店業界の利益実態を知る
- 1.従業員1人当たりの売上高
- 2.従業員1人当たりの粗利益
- 3.従業員1人当たりの経費額
- 4.従業員1人当たりの純利益
- 5.人件費に対する純利益率
- 6.労働分配率
- 7.食材の原価率
- 8.損益余裕率
- 9.1人当たりの自己資本額
第2章 経営の基本原則をマスターする
- a.科学的問題解決法をマスターする
- b.経営原則は経営の定石になる
- 経営の全体像を正しく理解する
- 経営を構成する大事な要因をはっきりさせる
- 経営を構成する大事な要因のウエイト付
- 利益性の原則をはっきりさせる
- a.原価率を下げれば利益が多くなるのは本当か
- b.経常利益の計算式
- c.1位になると従業員1人当たりの経常利益が多くなる
- d.占有率の範囲を狭く考える
- 業績不振9つの原因
第3章 戦略と戦術をマスターする
- 積極的な心構えを身につける
- a.消極的な人の脳の使い方
- b.積極的な人の脳の使い方
- c.経営戦略を研究して戦略実力を高める
- 経営の目的を決める
- 経営目標を決める
- 戦術の内容を理解
- 戦略の内容を理解
- a.社長の経営術4つの要因
- b.独立から5年以内に将来計画を立てる
- c.ひどく混乱する戦略の意味
第4章 ランチェスター戦略をマスターする
- ランチェスターの法則
- 優勢企業の戦略と劣性企業の戦略
- 強者の経営戦略
- 1.強者は総合1位主義をめざす
- 2.強者は市場規模が大きな業態を重視する
- 3.強者は人口が多い大都市に力を入れる
- 4.強者は営業地域を広くして全体を押さえる
- 5.強者はマス広告を利用する
- 6.強者は商品開発に力を入れる
- 7.強者は重装備な経営をする
- 8.強者は弱者が新しい料理を作ったら直ちに同じことをする
第5章 弱者の経営戦略をマスターする
- 弱者の社長は競争力がある強い料理作りや1位作りの地域作りに、強い願望と強い熱意を持つ
- 強い会社を攻撃目標にしない
- 弱者は強い会社と違った経営の差別化をする
- 弱者の商品戦略。競争力がある強い料理の作り方
- A.1位になれる料理の目標を決める。
- 1.市場規模が大きな料理は避ける
- 2.小規模1位主義、部位1位主義を守る
- B.料理の範囲をはっきり決める
- 1.店舗が駅前や中心地にある場合
- 2.店舗が郊外や人口が少ない地域にある場合
- 弱者の地域戦略。強い地域の作り方
- A.店舗立地の決め方
- 1.良い立地の見つけ方
- 2.良くない店舗立地をマスターする
- 3.過去の営業情報を集める
- B.多店舗出店の注意点
- 1.多くの人は強者の戦略で出店を考える
- 2.成功の秘訣は近場出店にある
- 3.すぐ近くに2店舗目を出して成功したレストラン。
- 4.業績が良い会社は地域集中に多い
- 5.最も危ない東京出店
- 弱者の客層戦略。どういう人をお客の中心にするか
第5章 弱者の経営戦略。その2
- 弱者の営業戦略。新しいお客のつくり方
- 1.店舗による集客力の高め方
- 2.飛込み訪問になる新規客の作り方
- a.お客はどこの地域から来ているかこれを調査
- b.お客の所在地を地図に記入
- c.強い地域をより強くする
- d.アプローチ用のトークを考える
- e.お礼のはがきを出す
- f.実行の予定日を決める
- g.飛込訪問に対する反論
- 3.ポスティングで新しいお客を作る
- 4.チラシで新しいお客を作る場合
- 5.インターネットで新しいお客を作る
- 弱者の顧客維持戦略。固定客の作り方・守り方
- 1.店舗の内装は社長の性格と客層に合わせる
- 2.お客に不便をかけてないか
- 3.予約のお客には3回メッセージを送る
- 4.お客から好かれて気に入られるようにする
- 5.お客から忘れられないようにする
- 6.お客の名前と会社名をおぼえる
- 弱者の時間戦略。社長は実行力を高める
- 1.必勝と圧勝の時間戦略
- 2.拡大した時間の使い方
第6章 組織戦略と資金戦略。内部体制を強くする
- A.弱者の組織戦略。従業員の教育は社長が担当
- 1.教育テーマを決める
- 2.自社に合った良い教材を準備する
- 3.教育回数を多くする
- 4.良い仕事をしたらほめる
- B.弱者の資金戦略。価値を作るものに資金を優先配分
- 1.3種類の財務分析
- 2.資金繰りの8割は自己資本比率と固定比率で決まる
- C.損益計算書の見方
第7章 リーダーシップ力を高める
- リーダーシップの構成要因をはっきりさせる
- リーダー5つのタイプ
- A.社長は仕事遂行能力を高める
- B.社長は人間関係能力を高める
- C.リーダーシップ力の高め方